今年観た映画を記録用にまとめておこうと思う。
こうやって書きならべてみると、やはり劇場で観た方が心に残りやすいんだとわかる。
良い作品に沢山出会えた一年だった。
以下感想とネタバレ
劇場で(観た順)
THE FIRST SLAM DUNK
2022年に初回鑑賞だったが、また観たくなって今年になって2回追加で行った。
知っている方が面白いことは当たり前として、原作を知らない私が観ても問題なくついてこれた。
音楽がずっとかっこいい。
上映中退屈する時間が1秒としてない奇跡の映画だと思う。
鑑賞後テンションが上がってパンフレットを買ってしまった。
ところで、相手校は坊主ばかりなのに各々個性あふれる顔の作りや性格、体格、声をしていることに感心する。完全に何も知らないまま観に行っても初見で見分けることができた。
最後まで行く
岡田さんと綾野さんがW主演みたいな趣があった。話は韓国発らしい。
元々綺麗な顔の2人が物語が進むにつれどんどん汚くドロドロになっていくのが面白い。私は綾野剛さんは汚ければ汚いほどかっこよくなる人だと思っているので、段階的に魅力が増す彼を大きいスクリーンで見れて満足した。
ハラハラする描写が多いため、劇場で観たのが正解だったけど、とても疲れる。
綾野剛さんのやってる役が悪すぎる。主人公の悪事が普通に霞んだ。
韓国のサスペンスドラマを何作品か観ていたので、なんとなくここで驚かされそうだというのがわかったのが勉強の成果(?)を感じられた。
年末が舞台だったのでそれに合わせて観るのもありかもしれない。縁起のよさやめでたい感じはない。
しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜
まず「
みさえの髪の質感がツボ。
途中の非理谷のおでこの感じとか赤いマントとかが鉄雄みあったのがAKIRA好きな人間としては嬉しかった。多分オマージュは他にもあったはず。全部わかったらもっと楽しめたと思う。
良い映画だったが、子供にもファンが沢山いるアニメ作品で「確かにこの国の未来は明るくないかもね」みたいなことを言ってしまっているのはグロい。そもそもターゲット年齢がもう少し上で作られているのかも。年齢規制すべきでは。個人的に高校生〜30前半あたりに向けて作ってる感じがした。
しんちゃんが非理谷の過去の思い出に潜り込み、辛い経験をともに乗り越える場面が感動する。ここはしんちゃんが本当にタイムスリップして過去を変えていないというのがミソに感じる。そのおかげで観客は非理谷に共感できるし、同じようにしんちゃんに励まされるんじゃないかと思う。
トラウマに触れながら自分がどうしたかったのかを見つめなおし、行動し直すことをしているので、劇場にいながらインナーチャイルド療法を受けた感じにもなった。そんな後にサンボマスター流されたらさあ、非理谷に共感できる人間としてはボロボロに泣いてしまうよ。
オクス駅お化け
別記事に書いたけど人間の顔が一番怖い。後味がまあまあスカッとする。韓国のホラーは定期的に驚かしてくれるので退屈しないのが良い。ロケ地巡りしてみたくなった。
ゴジラ-1.0
ゴジラ作品初めて観た。
下から見上げたときのゴジラが大迫力で素晴らしい。普通の席で観たのに座席が揺れた気がした。ゴジラが必殺技出すときの尻尾から口にかけて力をチャージしていく演出が超かっこいい。
ヒューマンドラマはよくある展開で少々くどく感じたが、命をかけた作戦ともなると意外と現実でもあんな感じになるのかなあ。どうなんだろ。浜辺さんの大袈裟じゃない目の演技が好き。
多分戦艦とか戦闘機とかのオタクだったらもっと大興奮していたはず。
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
原作やアニメを知らないまま、横溝正史っぽいとの前評判を聞いて見に行った。思っていた以上に横溝正史が描く岡山みたいな場所が舞台だった。
途中の屋上でのアクションの作画がぬるぬる動くところに感激した。
切ない展開と確かにあった希望で、安心したらいいのか悲しんだらいいのか分からなくなって混乱した。大概の映画は「終わったから帰るか」みたいになるけど、この映画はその日が潰れる勢いで感情を引きずることになった。心揺さぶられすぎてリピートはないかも。オチであんなに切なくするのは駄目だよ……制作側はオチああなるって分かってて私に100分間2人の友情見せさせたわけ??
ウォンカとチョコレート工場のはじまり
パディントンと同じノリで観ることができる。公開される前はティモシー見たさに興味を持ったが、結局吹替の花村さんの演技と声と歌声に魅了されて帰ってきた。諦めず夢をまっすぐ追いかける感じの若くて情熱溢れる声が役にピッタリだった。聴いていてワクワクする声だった。吹替版のサントラないか調べたけど出てないっぽい……?本当に欲しい。出たら買う。
悪い点として、作中の世界が皆あまりにもキラキラしているので(薄汚れた詐欺クリーニング店でさえ何故かおしゃれに見える)鑑賞後の現実が少々耐え切れなくなった。鑑賞後すぐに仕事や学校だと結構病むかもしれない。
こういう底抜けに明るい映画で雑にくっつくカップルが好き。いらんところで伏線貼ってるところがお茶目だった。
戦場のピアニスト
デジタルリマスター版を観に行った。おそらく持っている円盤と字幕が少し異なっていたので新鮮な気持ちで観ることができた。やはり大きい画面で音のこだわりのあるところで観るのとTVで観るのとでは雲泥の差がある。
個人でなく人類全体において、恐怖と怒りで人の善い部分のほとんどが流されることがあっても、全てが無くなることは決してないと思っているので、こういう映画は人生の指標となるくらい好き。この時代にシアターで観れて幸せ。
配信または円盤(観た順)
ザ・リチュアル いけにえの儀式
ほとんど死ぬ。迂闊に登場人物を好きになれない。私が応援してた人はやられた。
目が覚めたら得体の知れない宗教オブジェに祈りを捧げてたという演出が、定番じゃない怖さということもあってゾワゾワした。
ロスト・バケーション
カモメに愛着が湧いてしまって、途中耐えきれずgoogleでカモメの安否を調べた。カモメ好きな人は観て後悔はない映画だと思う。
サメが信じられないほどしつこい。
シックス・センス
衝撃のラストと聞いていたのでなんとなくわかっていたのが悔やまれる。
記憶をなくし、変な邪推はせず、もう一度観たい。
TENET
再視聴
何回観てもよくわからんが、ニールくんが良いキャラしてるので皆観るべき。
1917
再視聴
メイキングの見応えがとてもあるので、配信でなく円盤をレンタルして観るとさらに作品を楽しめる。
レスリー中尉のすさんでいる感じが好き。
素晴らしき哉、人生!
クリスマスに近い日に視聴した。今回が初めて。映画は現実じゃないのだから、ご都合主義で幸せなのが一番だと思う。
あと何気にタイトルの訳が臭くなってなくて明るい感じが伝わってるの素晴らしいと思う。
観た後ただの日常がキラキラして見える点でディケンズのクリスマスキャロルと似てるかも。ちょっとした笑えるシーンがわりとツボだった。酔っ払いが帽子探す場面と天使に怯えるお兄さんが特に好き。
今年映画館で観たかった映画
パリタクシー
高齢の貴婦人のビジュアルがまず美しい。主人公と運命が交わらなさそうなのにこの2人が軸となって話が展開されるのが単純に気になる。
いつかの君にもわかること
シングルファザー、マザーとか養子縁組とか病気とか、よく物語に出てくるけど誰の身にもあり得る身近な話だと思う。これから自分がどうなるかわからないので映画ではあるけどその状況を知ってみたい。
リョーマ!
応援上映は未経験で尻込みしてしまって結局観れなかった。テニフェスとかドリライのノリで行ったらいいのかな。歳を重ねる度に新しいものにどんどん臆病になっていっている気がする。
公衆電話のシーンで跡部様や白石に湧きたいし、各校のコールもしたいのでチャンスがある期間中に行きたい。